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死に至る病(やまい)

 投稿者: 蕃 一春  投稿日:2016年 4月 9日(土)21時31分16秒 ntsitm348123.sitm.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
返信・引用
   コリン星人の死亡原因の第一位は、いじけ
死にと言われています。この物語はその事例
に基づいております。

 1980年代中期。千葉県M市のK小学校
でそれは起こった。
 その日、6年3組の教室では算数の授業が
行われていた。
 担任教諭のAは、黒板に複数の計算問題を
大きく書いた。
 「この問題が解ける者、手を上げろ―」
 と、A教諭は言った。しかし、誰も挙手し
ない。
 「じゃあ、お前答えろ」
 「は・・・、はい―」
 B少年はおどおどした表情で椅子から立ち
上がった。そして、両手の人差し指を付けた
り離したりしながら視線を下へ向けた。
 「・・・コリンコリ~ン、コリンコリ~ン、
コリンコリ~ン・・・」
 「なっ、何なんだっ、どうしたんだっ!?」
 A教諭は叫んだ。
 B少年は妙なつぶやきをやめなかった。彼
の目は瞳孔が大きく開き、体が小刻みに震え
ていた。
 「ウゲッ! ゲボガボガボガボガアァァー
!」
 彼の口から、緑色をしたヘドロ状の物質が
大量に溢れた。
 生徒達はパニック状態になった。一斉に壁
際へ逃げた。
 教諭は黒板に背中を密着させ、大きく口を
開けたまま顔を硬直させた。
 B少年は床に仰向けに倒れたまま、尚も緑
色の物質を吐き出していた。マスタードに似
た強烈な刺激臭が教室に充満していた。
 4人の生徒はB少年を担いで大急ぎで保健
室へ運んだ。女性の保健医はBをベッドに寝
かせた。
 彼の顔は薄い紫色で、白目をむいていた。
 まもなく、救急車が学校に来た。救急隊員
が保健室に駆け込んだ。
 保健医が、青ざめた表情でベッドの方を指
差した。
 ベッドの上には、眼球と臓器と骨を残して
ドロドロに溶けたB少年が横たわっていた―。

 コリン星人は難しい事を考え過ぎると死ん
でしまうのです。特に子供の死亡率が高くな
っています。
 地球上でのコリン星人の寿命は短く、50
代から60代とされています。特に不況や社
会不安が増大すると更に寿命が縮む傾向にあ
ります。





 
 
 

心理攻撃 クラリオンの陰謀

 投稿者: 蕃 一春  投稿日:2014年 8月 3日(日)21時37分13秒 KD113148114022.ppp-bb.dion.ne.jp
返信・引用
    この物語は事実に基づいておりますが、登場する人物名、団体名等は全て仮名です。

 議員会館の大広間で、国会議員が集まってパーティーが開かれていた。
 長いテーブルに、大皿に盛られた豪華な料理が並んでいた。一抱えもあるローストビーフに骨付きのチキン、きれいに盛り付けられた各種中華料理がうまそうに湯気を立てている。
 大臣級の大物議員から中堅や若手まで、好きな料理を小皿に取る。ビールや日本酒、高級なワインやシャンペンを飲みながらそれらを食べる。そして議員達は普段は出来ないきわどい話で盛り上がる。
 長いテーブルの端で、元総理でコリン星人の鳩ヶ谷勇樹は顔の片側を引きつらせていた。目の前の小皿に盛られた料理に手は付けていない。
 その隣では、クラリオン星人の女性議員・謝 萌蓮(しゃ・ほうれん)が数人の女性議員と雑談をしていた。
 「ねえ、知ってる? ここだけの話なんだけどさあ―」
 萌蓮は相手の女性議員達に顔を寄せた。
 「鳩ヶ谷って、銀河系一脳細胞が小さいのよ~。よく総理になれたもんよ―ねえ~」
 と、萌蓮は嫌味たっぷりに言った。
 「まったくよ。任期まで務めてたら国が滅びるわよねえ~」
 一人の女性議員が言った。他の女性議員達の嘲笑が響いた。
 鳩ヶ谷は性急に椅子から立ち上がった。青白い顔をしていた。
 ―「げぼがぼげぼがぼがあぁぁー!!」
 鳩ヶ谷はトイレの洗面台に緑色をしたヘドロ物質を吐いた。
 「・・・謝 萌蓮めっ・・・クラリオンお得意の心理攻撃か・・・!」
 彼は荒い息と共に忌々しげにつぶやいた。汗まみれの顔には、青白い血管が稲妻のように浮き出ている。瞳孔は開き、心臓は激しく早く脈打っている。
 彼はグレイの背広のポケットからハンカチを取り出し、額の汗を拭った。壁を伝い、荒い呼吸を口から吐きながらトイレを出た。

 報復攻撃

 その日の尖閣諸島沖はよく晴れていた。空は青一色で雲ひとつない。海面は穏やかだ。
 中国の海洋探査先「巨舫(きょほう)1号」が、ゆっくりと魚釣島の近くを航行していた。
 操舵室で船長は、前方を双眼鏡で観察していた。突然、船体が激しく揺れた。船長は驚き、双眼鏡を放り出した。
 船が海面から大きく上へ持ち上がった。紡錘型の黒く巨大な物体が水面から姿を現わした。船体はその物体の上に乗っかる形になっていた。
 紡錘型の黒い物体は「巨舫1号」を横に倒した。船体は海面叩きつけられ、大きな水しぶきが上がった。
 物体は垂直に上昇した。そして東の方向へ高速で飛び去った。

 世田谷にある白亜の邸宅。鳩ヶ谷の自宅だ。彼は書斎のベットで毛布にくるまって横になっていた。
 部屋のドアがノックされた。
 「失礼します」
 ダークグリーンの背広を着た若い男が一礼して入ってきた。
 鳩ヶ谷は上体を右肘で支えながら男の方を見た。
 「閣下、例の作戦は成功しました」
 男は鳩ヶ谷のそばで直立不動の姿勢を取った。
 「御苦労、よくやった。この事件はアメリカ海軍の潜水艦が当て逃げした事にしておけ―」
 鳩ヶ谷は忌々しげにしゃべった。
 「他国の領海に勝手に入った罰だ。この私が侵略者に寛容だと思ったら大間違いだ」
 「まったくです、うざいったらありゃしませんよ」
 男は軽薄そうな口調で言った。
 「それともうひとつ」
 鳩ヶ谷はベッドのそばのテーブルに手を伸ばした。クッキーの詰め合わせ缶を取って男に渡した。
 「ありがとうございます」
 男は缶を小脇に抱え一礼して部屋を出た。
 鳩ヶ谷は枕に顔を埋めて泣いた。
 「これは、同胞を虐殺した復讐だ・・・私は悪くない、悪いのは奴らだ・・・!」

 次の日の旭日新聞には、中国の海洋探査船沈没事故が大きく取り上げられていた。事故が発生した海域にはアメリカ海軍の艦船はもちろん、海自や保安庁の巡視船も航行していなかった。民間の船舶もだ。
 生き残った乗組員は、「海面から現れた黒い葉巻型の物体が船を持ち上げて倒した。その物体はものすごい速さでどこかへ飛び去った」と証言した。

 

水面下の宇宙戦争

 投稿者:蕃 一春  投稿日:2014年 6月26日(木)21時32分43秒 KD113148114022.ppp-bb.dion.ne.jp
返信・引用
    この物語は事実に基づいておりますが、登場する人物名、団体名は全て仮名です。

 クラリオン星人で国会議員の車 萌蓮(しゃ・ほうれん)は苛立っていた。総理経験者でコリン星人の鳩ヶ谷勇樹の存在が目障りなのだ。
 本来、クラリオン星人はコリン星人を、「銀河系一脳細胞の小さい劣等種族」と見ているのだ。
 「あんなのが総理になったから日本は駄目になったんだわ!!」
 萌蓮は、クリーム色のスーツを着たしなやかな体を小刻みに震わせ、両手の拳を強く握った。
 そして彼女は考えた。日本を、クラリオン星人が支配するまったく新しい国家にする事を。そのためには、政界にはびこっているコリン星人の駆逐が先決だ。
 早速、萌蓮は行動を開始した。最も信頼できる部下に命じ、抹殺すべきコリン星人のリストを作成させた。
 その結果、リストに8人の議員が載った。麻草大介や林 善郎などの総理経験者や、「黒ばと」の異名を持つ元法務大臣の名前まであった。
 しかし、彼女は考えた。麻草などの大物議員を暗殺するのはまずい。そこで、身近な敵から抹殺する事にした。

 その日はよく晴れていた。千葉県M市上空を、黒い円盤型の物体が飛んでいた。
 円盤は、市郊外にある小さな新興住宅街に差し掛かった。
 円盤の上部から、細い三角形の突起が出て来た。そこから稲妻のような光線が迸り出た。
 光線は小さなケーキ工場に命中した。工場は大音響と共に木っ端微塵に砕け散った。周辺の住宅も衝撃波で薙ぎ倒され、コンクリートとガラスの破片が散乱した。
 辺りには、破壊された家々の残骸と、血に染まった住民達の死体が転がっていた。
 

日本民族補完計画

 投稿者:蕃 一春  投稿日:2014年 3月11日(火)22時06分58秒 KD113148114022.ppp-bb.dion.ne.jp
返信・引用 編集済
   この物語は、一部事実に基づいておりますが、登場する人名・団体名などは全て仮名です。

3月11日。午後2時45分。
 突如として大地が大きく揺れた。
 室内の棚に置かれた物が悉(ことごと)く床に投げ出され、家具や電化製品が倒れた。
 家々の窓ガラスが粉々に砕け散り、屋根の瓦がバラバラと剥がれ落ち、地面に降り注いだ。
 大きく競り上がった大量の海水が、東北沿岸部の諸都市に襲いかかった。禍々しい茶色の渦巻く水が地上にある全てを薙ぎ倒し、飲み込んだ。港の漁船、家、高層ビル、自動車、人、家畜―あらゆる物が水の奔流に消えた。
 破壊された都市は、瓦礫と化した家屋と横倒しになった乗用車、多数の人々の死体で埋め尽くされていた。遠くから、子供の泣き声と悲鳴が交錯して聞こえた。空は火災の煙によって灰色に染まり、太陽は不鮮明に見えた。
 ―都庁の執務室で、東京都知事の右原慎次郎はテレビを見ていた。彼は高級な唐木製の机の上に両肘を突き、しっかり組み合わせた両手を顔の近くで小刻みに震わせた。
 テレビの画面は、瓦礫に埋め尽くされた東北の被災地を映し出した。ニュースキャスターが興奮した声で被災状況を伝えていた。
 右原は椅子から立ち上がった。そして執務室を出た。
 彼はトイレの「大」の個室に入った。
 洋式便器に座った彼は携帯電話を背広のポケットから取り出した。それを使って部下たちに緊急召集をかけた。
 数十分後、小会議室に右原の部下が集まってきた。3、40人程だ。彼らは席に座った。
 会議室の窓には黒いカーテンがかけられ、室内は薄暗くなった。だが、壇上だけはスポットライトで明るく照らされた。
 ドアが開き、右原慎次郎が入ってきた。彼は壇上に立つなり、発言を始めた。
 「今、わが国は、ご存じのとおり危機に瀕している。だが、この未曾有の危機は日本再生の好機でもあるのだ。
 最近の日本人は乱れきっている。この大災害で乱れた人々を洗い流し、その後に理想にかなった人間を産み満ちさせる必要がある。
 まずそれには少子化対策が大事だ。では、諸君に問う。少子化の最大の原因はなんだ?」
 「はい―」
 若い男性が挙手した。紺色の背広を着ていた。
 「女性が育児をしながら働ける企業環境がない事、それと男性が育児に参加しにくい企業環境に原因があると思われます」
 「いや、ちがう。それはだな―セックスできない男が増えたからだ!!
 本来は、男は女を強姦して一人前だったのだ。男とは、女を押し倒してチン●をマ●コにぶち込んで子孫を作るのがあるべき姿だったのだ。
 現代のわが国では女が権力を持つようになってしまった。そのため、セックスできない男が増えてしまった。それが少子化の原因である。
 しかし、これからは違うぞ。この大災害による混乱に乗じて強姦する男が増える。それにより少子化は比較的短期間で解消する。同時に乱れきった社会も浄化されるであろう」
 「・・・・」
 議員席に座った部下の顔には、苦しそうな笑みが浮かんでいた。皆、口を小さく開けたまま、放心したような目を右原に向けていた。
 だが、後ろの席に座った若い男だけは、繊細な唇を歪め、鋭い目を光らせていた。右手に持ったボールペンの先を右原に向けていた。
 ―鳩ヶ谷勇樹は書斎でテレビを見ていた。画面には右原が演説する姿が映っていた。
 「右原の野郎、本当に碌(ろく)な事言わねえなあ・・・」
 ソファに深々と座った鳩ヶ谷はテレビのスイッチを切った。ビデオデッキからディスクを取り出し、それをケースに入れた。
 彼は机の上にある電話を取った。
 「おい、ちょっと来てくれ」
 と、言った。
 1分程して、書斎のドアが開いた。
 「失礼します」
 ダークグリンの背広を着た大柄な若い男が一礼して入ってきた。
 「ちょっとした仕事があるんだが、やってくれるか?」
 鳩ヶ谷は声を潜めて言った。男にディスクを入れたケースを差し出した。
 「はい、わかりました」
 男はディスクを受け取ると軽く一礼し、部屋を出た。
 鳩ヶ谷はにやけていた。これで右原の奴も終わりだ。
 数日後。ネットの動画投稿サイトに、右原の演説映像が映し出された。
 右原の事務所や都庁に市民からの抗議電話が殺到した。職員が連日連夜その対応に追われた。
 動画サイトに映し出された自分自身の演説映像を見た右原はショックを受けた。暗い谷底に回転しながら転落する気分を味わった。

   
 

宇宙エネルギー発電

 投稿者:蕃 一春  投稿日:2013年12月27日(金)20時53分34秒 KD118156064166.ppp-bb.dion.ne.jp
返信・引用 編集済
   この物語は事実に基づいておりますが、登場する人物名や団体名などは全て仮名です。

 東北地方を襲った巨大地震により、福島県の原子力発電所が大爆発した。地響きにも似た爆音と共に、巨大な白いきのこ雲が天高く立ち昇った。
 その様子が、テレビの画面に映し出された。ニュースキャスターが、興奮した口調で被害状況を伝えていた。
 元総理大臣でコリン星人の鳩ヶ谷勇樹は、世田谷の邸宅でテレビを見ていた。彼は書斎のソファに座って鳩ザブレーをつまみにワインを飲んでいた。
 「俺の言うとおりにしていればこんな事にならなかったものを・・・」
 鳩ヶ谷は口の端を歪めた。手にしていたワイングラスをガラス製テーブルの上に置いた。

       夢の崩壊

 鳩ヶ谷が駆け出しの議員だった頃の事だ。彼は当時、原子力に代わる新エネルギーの開発を推進していた。それは、宇宙エネルギー発電である。
 宇宙エネルギー発電とは、宇宙から地球に降り注いでくる宇宙線をパラボラアンテナで受信して発電するシステムである。宇宙線は無限でしかも只であり、自然環境を汚さない。この発電システム一基で、関東地方の電気を全て賄える。これにより、原子力発電はいらなくなる。
 鳩ヶ谷は国会で、宇宙エネルギー発電の必要性を熱っぽい口調で主張した。
 だが、議会席から否定的な意見が飛んだ。
 「そんなもんで発電できんのか?」
 「宇宙エネルギーなんかあるわけねえだろっ」
 「非科学的だっ」
 「幼稚園からやり直せ!」
 議員達の聞くに堪えない悪口が議会場に響いた。鳩ヶ谷の思いは砕かれた。
 仕方がなく、鳩ヶ谷は独自に宇宙エネルギー発電計画を進めようと決意した。
 そんな時、同胞の議員、麻草大介が資金援助を申し出てきた。鳩ヶ谷は麻草が嫌いだった。しかし資金不足でどうにもならない状態にある。彼は麻草の資金援助を受ける事にした―。
 埼玉県鳩山町の静かな農村地帯に、巨大なパラボラアンテナが建設された。宇宙エネルギーを受信するためのものだ。それと、受信したエネルギーを電気に変える変電施設も兼ねている。
 町の自治会館に地元住民が大勢集まっていた。
 壇上に立った鳩ヶ谷は、住民達に宇宙エネルギー発電の必要性と利点を説いた。しかし、ここでも否定的な言葉が飛び交った。
 「そんな子供だましな装置で発電できるんですか!? 」
 「国民の血税をそんなインチキ発電に使うとは言語道断だ!!」
 住民達は騒ぎ出した。壇上に小石や空き缶が飛んできた。鳩ヶ谷は逃げるよう退場した。
 ある夜の事。
 パラボラアンテナの制御室から爆音と共に火の手が上がった。室内に並んだコンピュータなどの計器類が瞬く間に炎に覆われた。
 施設近くのプレハブ小屋に寝泊りしていた労働者達は、爆音でベッドから飛び起きた。
 労働者達は消火器を炎に向かって噴射した。だが,巨大化した炎は制御室全体を覆いつくし、消火器では歯が立たなかった。
 まもなく、消防車がやって来た。消防隊員達の高速放水により火災は鎮火した。
 次の日。新聞は火災の事を大きく取り上げていた。
 インチキ発電所焼失!
 国民の血税が一瞬にして灰に!!
 紙面には、ほとんど誹謗中傷に近い言葉が躍っていた。
 地元の警察が火災現場を調べたところ、焼け跡から目覚まし時計の残骸が発見された。他にも、水道管の破片が出て来た。何者かが破壊工作を行った事は明白だった。
 同じ頃、外務省の機密費が不正流用される問題が発生した。しかも、億単位もの大金が短期間になくなっていたのだ。
 議会は、真っ先に鳩ヶ谷に疑いの目を向けた。鳩ヶ谷は必死になって疑惑を否定した。しかし、議員の中で彼の主張を信じる者はいなかった。しかも、彼を擁護する者もいなかった。
 こうして、鳩ヶ谷は議員活動が出来ない状態に追い込まれてしまった。
 政府は、宇宙エネルギー発電の研究・開発は非科学的なものという見解を示した。これにより、日本は原発だらけの国になってしまったのである。

       報復

 埼玉県吉見町にある百穴射撃場は快晴に恵まれていた。
 麻草大介はこの射撃場でクレー射撃を楽しんでいた。上下二連発の散弾銃を構え、空に向けて狙いを付けた。
 雲一つない青一色の空を、機械で放出された円盤型の標的が横切った。
 麻草は人差し指を引き金にかけ、ゆっくりと引いた。
 雷鳴にも似た銃声と共に標的は砕け散った。
 彼は銃を折り曲げ,薬室の中の空薬莢を排出した。彼は銃が好きだった。空を飛ぶ標的を散弾銃で撃っていると、日頃の憂さが一気に晴れる。
 麻草がベンチに座っていると、黒い背広を着た側近が素早く歩み寄ってきた。
 「先生、お手紙でございます」
 側近は封筒を彼に差し出した。
 封筒には、鳩ヶ谷勇樹、と差出人名が印刷されていた。
 「あのエセ博愛主義者か・・・」
 麻草は頬の片側を歪めて嘲笑った。
 早速、封筒を開けてみた。中から一枚の紙が出て来た。

 次の漢字の読みを答えよ。
 翌檜。百日紅。蒲公英。吾亦紅。棗。
 海豹。海豚。鸚鵡。獺。秋刀魚。
 衣魚。蠍。斑猫。蜻蛉。飛蝗。
 栗鼠。朱鷺。家鴨。蝙蝠。蟷螂。

 麻草の顔が凍りついた。瞳孔が開き、心臓の鼓動が急激に早まった。蒼白な顔に汗がにじむ。
 「ゲボガボゲボガボガーーーー!!」
 彼は手紙を放り出し、深緑色のヘドロ状物質を口から吐きながら床の上に勢いよく倒れた。


 

学生解放軍

 投稿者:蕃 一春  投稿日:2013年11月24日(日)21時35分16秒 KD118156064166.ppp-bb.dion.ne.jp
返信・引用 編集済
   この物語は、私の親類の子供から聞いた話に基づいておりますが、登場する人名、団体名などは全て仮名です。

 埼玉県I市N町に、N中学校がある。そこの国語教師・関本は、体罰教師として有名だった。
誰でもすぐ殴ることから生徒たちから嫌われていた。そのため、付いたあだ名がゲシュタポ(ナチスの秘密警察)だった。
 ―2時間目の授業開始を告げるチャイムが鳴った。2年D組の生徒達は大急ぎで席に戻った。
 教室のドアが勢いよく開かれ、関本が入ってきた。
 関本は、昨日宿題として出した漢字書き取りプリントの提出を求めた。
 生徒たちはプリントを教壇の上に置いていった。しかし、一人だけ宿題を忘れた生徒がいた。
伊藤牧夫という男子生徒だ。
 関本は生徒全員の前で伊藤に罵声を浴びせ、往復ビンタをした。それが5、6分続いた。
 席に戻った伊藤は下を向き、半べそをかいていた。近くの席に座っている村西昭は、硬直した表情で彼を見つめていた。
 次の日。伊藤は学校来なかった。彼と仲のよい村西は心配になった。
 夕方4時に、村西はS町の市営団地に来た。
 彼は、伊藤が住んでいる202号室のチャイムを押した。ドアが開き、伊藤の母親が出て来た。
肌に艶がなく、疲れた顔をしていた。
 「高熱にうなされてとても会える状態じゃないのよ。ごめんね・・・」
 母親はゆっくりドアを閉めた。
 数日後。伊藤が学校に来るようになった。彼は関本に殴られた事などすっかり忘れて、教室ではしゃいでいた。それを見て村西は安心した。
 それから1週間後。
 関本が交通事故で入院した、というニュースが校内に流れた。生徒の中には飛び跳ねて喜ぶ者までいた。
 朝礼で、校長は事故について話した。関本は夜に住宅地の中を歩いていて、後ろからトラックにぶつけられ、全治3ヶ月であるという。当てたトラックは見つかっていないらしい。
 関本が学校に来なくなり、生徒達は自由な雰囲気を楽しんでいた。村西もその一人だった。彼は学校生活が楽しくてたまらなかった。
関本が休んで以来、学校の周辺で奇妙なビラを見かけるようになった。
 黒い人影がトラックに跳ね飛ばされている絵だ。はがき大の紙に書かれたそれらは、電柱や家の塀に貼られていた。
 夕方、村西は友人二人と学校から帰る途中にそのビラを見た。
 「なんだあれ? へんなの・・・」
 「これ、ここだけの話なんだけど―」
 友人の一人、高宮拓真が声を潜めて言った。
 「あれは学生解放軍っていう秘密結社がやったらしいぜ。関本をひき逃げしたのもそいつだぜ」
 「なんだよ、それって?」
 「こんな事、人前で言わないほうがいいぜ・・・」
 高宮はそう言ったきり黙りこんだ。

 

故郷からの通信

 投稿者:蕃 一春  投稿日:2013年10月13日(日)20時49分5秒 KD118156064166.ppp-bb.dion.ne.jp
返信・引用
   この物語は一部事実に基づいていますが、登場する人名、団体名等は仮名とさせていただきます。

 角田宗徳(かくた・むねのり)は、生活に困っていた。半年前に勤め先の工場を解雇され、現在失業中である。
 角田は狭苦しく薄暗いアパートの一室で、畳の上に膝を抱えてしゃがんでいた。電気やガス、水道は止められていた。家賃も滞納している。
 彼は携帯電話を手にした。祈るような気持ちで故郷の母親にメールを打った。

 カネクレタノム

 彼はメッセージを送信した―。
 しばらくして、母親から返事のメールが来た。彼は携帯電話の画面を見た。

 飲まずに貯金しなさい。母より

 角田の手から携帯電話が離れ、古く毛羽立った畳の上に落ちた。それと同時に彼は力なくその場にしゃがみ込んだ。小さく開けた口から短いため息が漏れた。

 

学生秘密結社

 投稿者:蕃 一春  投稿日:2010年 7月16日(金)21時22分57秒 KD118156064166.ppp-bb.dion.ne.jp
返信・引用
   1980年代中頃、埼玉県狭山市のZ中学校の国語担当教諭Sが、道路を歩いている際にトラックにはねられて全治3ヶ月の重症を負いました。S教諭をはねたトラックは発見されず、犯人も逮捕されませんでした。
 このS教諭は、生徒達からは暴力教師として嫌われていました。S教諭の殴り方はひどく、ほとんど手加減なくやっていました。殴られた生徒の中には、視覚や聴覚に障害が残った人までいます。
 S教諭のひき逃げを実行したのは、SLF(学校解放戦線)です。
 SLFとは、埼玉県入間市と狭山市で暗躍している学生組織です。受験教育の廃止や文部科学省の打倒を唱えています。狭山市の学生達は、この組織の影響下にあるといわれています。
 

サブリミナルシール

 投稿者:蕃 一春  投稿日:2010年 3月14日(日)20時20分11秒 KD118156064166.ppp-bb.dion.ne.jp
返信・引用 編集済
   埼玉県狭山市と入間市では、2007年頃から、「お縄をチョーダイ!!」というシールを
見かけるようになりました。それは主に電柱や道路標識の支柱に貼られています。
 ごく最近、知り合いから聞いた話しですが、そのシールにはサブリミナルが入っている、というのです。つまり、シールに印刷されている図形には、見る者をエッチな気持ちにさせる効果があるらしいのです。

 図形はこんな感じです。
 

会回島の鬼婆事件

 投稿者:蕃 一春  投稿日:2009年 9月27日(日)21時37分51秒 KD118156064166.ppp-bb.dion.ne.jp
返信・引用 編集済
   初投稿です。どうかよろしくお願いします。
 この物語は、私の祖母から聞いた話に基づいています。

 その昔、会回島(かいかいとう)という小島に加来林子(からいりんこ)という少女が住んでいた。
 島の中心には小さな泉があり、その脇の大岩に掘った穴に林子は住んでいた。彼女は鳥を操る能力があり、島の民から崇められていた。
 彼女が住む洞穴(ほらあな)の近くには、すり鉢状の深い大穴がある。鬼婆が住むとうわさされ、島民達は誰も恐れて近づこうとはしない。
 ある日の事。林子はいつものように鳥を操っていた。彼女の頭上を、鳥の大群が飛び回り、やかましく鳴いていた。
 「うるさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~い!!」
 地面にあるすり鉢状の大穴から、耳を劈く(つんざく)ような大声が響き渡った。
 林子は驚き、その場に腰を抜かししゃがみこんだ。
 大穴から、鬼婆が現れた。バサバサの髪は真っ白で、顔は皺だらけだった。やせた体に黒い着物を着ていた。
 「お前の方こそうるさいではないか―」
 林子は立ち上がり、赤い袴についた土埃を両手で払った。
 「鳥がびっくりして全部伸びてしまったではないかっ」
 彼女の周りを、無数の鳥が腹を見せて死んでいた。死骸が地面を埋め尽くしていた。
 鬼婆は彼女の言葉に答えようとはせず、大穴に戻っていった。
 林子は鳥の死骸を拾い集めた。そして地面に小さな穴を堀り、そこへ鳥を葬る。
 夕方までに、一九九三基の墓が出来上がった。
 次の日。林子は洞穴の中で、壷に入れた液体を木の杖でかき回していた。
 程よくかき回したところで壷に蓋をし、洞穴の奥の暗く涼しい場所に置いた。
 それから一年後。壷の中の液体は発酵し、酒となった。
 林子は酒入りの壷を持って、鬼婆の住む大穴に行った。
 「私と友達になって下さい。お酒をお持ちしました」
 彼女は壷を鬼婆に差し出した。
 鬼婆は大いに喜び、ゴクゴク音を立ててそれを飲んだ。
 「うっ…!」
 鬼婆はその場に倒れ、目を大きく開けたまま動かなかった。
 林子は大穴へ入った。そこには、二人の少年がいた。二人は、加取先固羽(かとりせんこう)と五気不里(ごきぶり)と名乗った。
 「ブーッ」
 彼女は思わず噴出してしまった。
 五気不里は色白で繊細な容姿をしていた。ただ、左足は欠損していた。
 林子は、死んだ鬼婆の口から入れ歯をはずした。それには歯が四九九三本もあった。
 彼女は入れ歯を泉に沈めた。すると地面が大きく揺れた。
 身の危険を感じた三人は、船に乗り、隣の予下島へ逃れた。まもなく、会回島は大地震で海底に沈んでしまった―。

 予下島に移り住んで間もなく、林子は男の子を産んだ。万十田辺路(まんじゅうたべろ)である。彼はのちに饅頭(まんじゅう)の発明者となった。
 にくまんとあんまん、栗まんじゅうを作り、饅頭博士として有名になった。しかし、自ら作った毒饅頭を食べてしまい、それが原因で死亡してしまった。
 死んだ彼の魂は辺りをさまよい、心霊写真に写って自分で驚きのびてしまった。
 一方、林子は予下島を拡げ、大陸を作った。そこに自分で産んだ子供達を住まわせた。そして朝と夜を作った。
 加来林子は、この世界の創造主なのである。
 

U○Jのお土産

 投稿者:1ゲット  投稿日:2009年 7月29日(水)11時46分41秒 FLA1Aah151.nig.mesh.ad.jp
返信・引用
  これが本当の1ゲットだなwwww
さて本題に入ります。
僕はU○Jで、スヌーピーのチョコ餅のお菓子を買いました。
数週間後に近所の人が、「知り合いが沢山くれたからあげる」と言われて例のお菓子を2、3箱くれたのです。
「なんで沢山くれたの?」と聞いたら、
「その知り合いが亀○製菓に務めてて、売れ残ってんだって」
なんとU○Jのお土産が、近所の亀○製菓の工場でつくられているというのだ。
あとで製造元を見たが、少なくとも亀○製菓ではなかった。
これっていったい……?
 

都市伝説を投稿して下さい。

 投稿者:ITO  投稿日:2009年 5月20日(水)21時52分29秒 p6045-ipad302aobadori.miyagi.ocn.ne.jp
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  貴方が体験した、聞いた、考えた都市伝説を投稿して下さい。

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